生活の中に変えられない「石の時間」を置く

今を生きる私たちの中で、時間について何の問題も抱えていない人はいないでしょう。

「やることがいっぱいで、パンクしそう」
「いつも何かに追われているみたいだ」
「子どもと家事、仕事で精いっぱい」
「気がついたら、スマホで時間を溶かしてる」

こんな問題、あなたも持っていませんか?

ここで、ひとつはっきりさせておきたいことがあります。

のんべんだらりとした1日を過ごしていれば、時間が溶けるのは当たり前です。
意思の問題ではありません。
ただ「区切りがない」だけです。

過去、私は仕事として、数百人の方から時間管理についての話を聞いてきました。
年齢や職業、家族構成がバラバラな中で、たくさんの方から共通して出てくる悩みがいくつかあります。

その中でも今回は、気がついたらダラダラしてしまうと感じている方に向けて、時間の扱い方をお話しします。

目次

毎日の流れに「目印」を置く

あなたが中学生だった時のことを、思い出してください。

朝、起きたら学校に登校し、6時間の授業を受け、部活の後に帰宅する。
平日はこんな流れで1日を過ごしていたかと思います。

さて、あなたにひとつ質問です。

「中学生だったあなたは、週に何回、朝に遅刻していましたか?」

大多数の方が「0回です」と答えるのではないでしょうか。

私たちが確認したいのは、ルールを守る意思を持っていること。
「朝は8時10分が始業時間です」と学校が決めているのだから、間に合うように登校しようと心がけていたはずです。

遅刻を判定する「8時10分に始業」というポイントが、私が今回、お伝えしたい「目印」。
すなわち「石の時間」です。

「溶ける時間」の原因を突き止めよ!

私がタイムマネジメントを教えるようになったのは、2013年のこと。
もう10年以上、前になります。

「仕事や家事、子育てで時間が足りない」という悩みは、その当時からありました。
ただ、2016年ごろから違う種類の時間に対する問題を訴える人が増えたのです。

その訴えこそが「スマホがやめられない」
1日のうちでかなり長い時間をスマホに取られているような気がするのだけど、どうしていいか分からないと言うのです。

「スマホに取られているような気がする」といった時間の使い方を把握できていない時に効果を発揮するのが、時間の「実態調査」をすること。
くわしい説明と調査方法は、以前にまとめましたので、こちらを読んでくださいね。

多くの方が「自分はそんなに無駄にしていない」と思っています。
でも実際に記録してみると、その認識が大きくズレていることに気づくのです。

この調査をしてくださった方からいただいたご感想を、いくつか紹介しますね。

時間の「実態調査」で見えたこと

これは、過去のタイムマネジメント講座で行った「実態調査」のご感想です。

時間って、本当は何よりも大切なのに、
全員に24時間しか与えられていないのに、
ノーマーク過ぎた…
→時間の大切さに気づき、問題意識を持てた

毎日の時間帯が確立しておらず、
その日その日で全く違う過ごし方
をしていました。
→つまり、時間に「軸」がなかったということ

「これをやらなきゃ、あれをやって当然」って
自分を縛ってしまう事が、
自分のエネルギーを枯らしているのかもしれない。
→自分を追い詰めていた原因が「責任感」だったという気づき

私、スマホで3時間も時間を使ってました。
まったく気づいてませんでした。
→自覚していなかった時間が、初めて「見える化」された瞬間

ダラダラするのは「意思の問題」ではなく、区切りの問題

多くの方が、「自分は意志が弱い」と思っています。
でも実際には、構造の問題です。

実態調査であなたの時間を溶かしていた原因が分かったら、時間の流れに「石の時間」を置いてみてください。
これであなたの時間に空いた「穴」を、ふさぐことができます。

ではここで改めて「実態調査」の結果を観察しましょう。
毎日、繰り返し実行しているルーティンタスク、ありませんか?

ルーティンタスク集
  • 起床
  • 食事(朝、昼、夜)
  • 出勤、登校
  • 下校
  • 入浴
  • 就寝

該当する方が多いルーティンタスクは、どれも生きるために必須な行動、もしくは生活に密着しているタスクです。これらのルーティンタスクを上手に使って、時間の流れに区切りをつけていきます。

あなたにとって「これは実行する時間帯を決めやすい」タスクから、「〇〇は石の時間として、毎日▲時にやる」と決めてください。

最初のうちは、生活が縛られているように感じるかもしれません。
ですが、3日、1週間と過ぎるうちに「時間の使い方にメリハリがつく」効果が現れます。

効果が見えれば、さらにひとつずつ「石の時間」を足してください。
適切な区切りが設定できれば、流れるようにあなたの1日がスムーズに運ぶようになるはずです。

私の話を聞いてくださった方からいただいた、印象的な「アフター」

「いつか、大切な時に使おう」って思って大事にしまっていた
お気に入りの食器を出して、使うようにしたんです。

そしたら。

(中略)

いつも、へとへとに疲れて、
「今日もコレ出来なかった・・・」って思っていたのに。

スゴイ勢いで家中が(特に台所が)片付いていき、使いやすくなり、
気が付くと、料理も前より手の込んだものを作れるようになって、
早く就寝できるようになっただけでなく。

いつもより少ない睡眠時間でもぐっすり眠れて、
すっきり目が覚めて、

なんとなく起きたらこんな時間(朝の5時)ですよ!

びっくりするわ!!

今じゃ朝5時起きがすっかり定着。
家事も仕事も、子らの帰りに間に合うよう完了!
念願だった「子らとおやつ」が毎日、できてます!!!

流れる時間に「石」を配置する

時間はどんどんと未来に向かって流れていくだけです。
「今」という一瞬を逃したら、もう二度とあなたのところに帰ってきません。

ならばせめて、あなたの暮らしに合う「石の時間」を置き、暮らしの目印を設けてください。

「●時になったら、夕食」

たったひとつの「石」が、あなたの時間と心にゆとりをもたらしてくれます。

時間は、意識して使わなければ、いくらでも溶けていくものです。
だからこそ、流れに任せるのではなく、自分で「区切り」をつくってください。

その小さな選択の積み重ねが、あなたの1日を、そして暮らしそのものを変えていきます。
確実に。

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この記事を書いた人

地方に住む、普通の主婦。
2010年から在宅で仕事をしています。

このブログでは、「持続可能な現実的な生き方」をテーマに
・生き方
・考え方
・働き方
・人間関係
について、「こうあるべき」ではなく、実際に起きたこと、考えたことをもとに書いています。

名前や肩書きより、考え方そのものに興味を持っていただけたらうれしいです。

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