何かを買う時は「8」と「1.1」を意識する|無駄遣いを減らす数字の見方

ふらっと入ったお店で、素敵な靴を見つけた。
「これ、ほしい」って思って値札を見たら「9,800円」だった。
9,800円なら買えないこともないけど、予算ギリギリである。

あなたがこの場面に出会った時、この靴に対してどういう行動を取りますか。
買いますか、それとも見送りますか。

今回はマーケティング的な視点から見た「商品のお値段」のカラクリをお話します。

目次

物を購入した時に、あなたのお財布では何が起きているのか?

「何が起きているのか?」と見出しに設定しましたが、怖い出来事があるわけではありません。
その点はご安心くださいね。

私がお伝えしたいこと。
それは、「実際にお財布から何円、出ていくかを意識していますか」です。

先ほどの靴の話を取り上げると

「9,800円」という値札のついた靴
  • 値札の「9,800円」を見て、頭の中で「ほぼ1万円」と思う人と「9,000円か」と感じる人がいる
  • 9,800円に消費税が含まれているか、それとも別なのかを、人は意外と意識していない

こうなります。

さらに、2026年7月時点での消費税は「10パーセント」です。
この数値をもとにして支払う金額を計算すると

  • 税込みの場合:9,800円
  • 税抜きの場合:9,800円×1.1倍=10,780円

さて、この計算結果を見て、あなたは何を感じましたか。
値札が税抜きであったとしても、この靴を買いますか。

物の値札から「正確な出費に近い金額」を計算する方法

冒頭で出した靴の事例に話を戻すと、値札に書かれていた金額の違いにより、実際に支払う金額は

  • 9,800円
  • 10,780円

このふたつのパターンがあるということが分かりました。

計算で出てきた正確な数値を、そのまま支払い額として認識できる人はここから先は読む必要がありません。
この記事で私が問題にしたいのは「9,800円」という値札を見て「9,000円」と思い込む人。
そして、恥ずかしい話ですが、私自身が「9,000円の人」、つまり「正しい認識が出来ていない人」です。

こんな私がやっていることなので、きっとお財布の紐が緩みがちな方のお役に立てると思います。

というわけで、「正確な出費に近い金額」の計算方法を解説します。

正しい金額への道・その1:予算は控えめに

値札を見る前段階の話ですが、大事なので伝えます。

予算を設定する際は、出せそうな金額よりも少なめにしましょう。
なぜなら、どうせ物を見たら予算のことなんて気にならなくなるからです。

「頭から予算が飛ぶ」は、私が何度も経験済み。
あなたもまた、ギクッとしたかもしれませんね。

たとえば、「靴の予算として1万円まで出せるな」と思っても、あえて7,000円に押さえておきます。
予算が7,000円だという認識であれば、先ほどの9,800円の靴が目に入ったとしても、「これは予算オーバー」という抑止効果が期待できます。

ただし、この抑止効果が実際に働くかどうかは、実際に物を見ないと分かりません。
そこで設定するのが、第2、第3の「防波堤」です。

正しい金額への道・その2:「8」は「10」だと思う

見出しだけだと全然、分からないはずなので、さっそく事例を。

値札が9,800円の靴→1万円だと判断する

要するに、切り上げです。

人間というものは、端数の金額を「ないもの」として取り扱うのが得意です。
「もともと埋め込まれている機能だ」と考えてください。
つまり、この脳のクセから逃れるのは非常に難しい、というわけです。

こうすることで、「あれ、思ってたより高いぞ」を防ぐことができます。

正しい金額への道・その3:「1.1」の早見表を作る

「9,800円は1万だ」と思えるようになったら、最後のステップへ。
仕上げにやってほしいのは、消費税の存在を常に意識することです。

物を買う時は税込みか、それとも税抜きかを確認する。
税抜きであれば「早見表」を取り出して、実際の金額を確認する。

手順はこちらです。

ここで言う早見表とは、税抜き金額と税込金額の対比表です。

「早見表」の例
  • 1万円→11,000円
  • 1万5千円→16,500円
  • 2万円→22,000円

冷静に考えると、この計算結果を理解することはできるでしょう。
小学校の算数レベルなので。

なのですが、買い物をしている時も冷静さを失わずにいることはできますか?

というわけで、衝動に身を任せてレジに行くのを防止するために、早見表を準備して買う前にチェックしようというわけです。

9,800円だと思い込んでレジに持っていって「10,780円です」とお店の人に言われて、「やっぱりいいです」と言える人は、そう多くないはずです。
少なくとも、私ならそのまま買ってしまって後で後悔するのが、簡単に想像できます。

販売側の仕掛ける「数字の罠」に、引っかからないために

お店側は、あの手この手であなたに何かを買ってもらおうとしています。
これが悪いのだと言うつもりは、まったくありません。

ただし、予算を超えているものをバンバン買っていたのでは、お金がいくらあってもすぐに出ていくだけです。

売り手が仕掛けてくる「安そうに見せる数字マジック」から逃れるには、「本当はいくらなのか」を常に意識して、実際に支払う金額に目を向ける必要があります。

計算が得意な方は、実際の金額を計算するのがベストです。
ただ、私は計算が苦手なので、自分に合う方法として

「8」は「10」と見なす
消費税込みの金額が書かれた早見表をスマホに入れる

という、ふたつの対策に落ち着きました。
これで少しは浪費が減ったように思います。

1回だと数百円とか1000円程度の差額かもしれません。
小さい金額なので、「お金が余分に出ていった」と意識することは難しいでしょう。

ですが、こういう出費が積もり積もったらと思うと、ゾッとしませんか?

少しでも「怖いな」と思ったら、ぜひとも今日からやってみてください。
スマホにメモしておくだけで、すぐに始められますから。


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その判断を見失わずに暮らしを組み立てたい方は、記事末の案内をご覧ください。

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この記事を書いた人

地方に住む、普通の主婦。
2010年から在宅で仕事をしています。

このブログでは、「持続可能な現実的な生き方」をテーマに
・生き方
・考え方
・働き方
・人間関係
について、「こうあるべき」ではなく、実際に起きたこと、考えたことをもとに書いています。

名前や肩書きより、考え方そのものに興味を持っていただけたらうれしいです。

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