「英語ができないと、希望する職種には就けないかもしれない」
「簿記1級の力で、今よりも条件が良い職場に転職したい」
「片付けの資格を取って、起業したい」
いろいろな理由から、資格の取得を考える方は多いですよね。
ところで、取る資格をどうやって決めていますか?
資格の保有と就業の関係性
最初に残念な話をひとつ。
資格を持っているだけで、企業があなたを高く評価してくれるとは限りません。
企業から見た資格は、大きく分けると
- その仕事をするために必須のもの
- あれば補助にはなるけれど、それだけで評価が決まるわけではないもの
このどちらかであることが多いです。
その仕事に就くために資格が必要な例として、タクシー運転手が挙げられます。
タクシーに乗務するには「普通自動車第二種運転免許」が必要です。
入社前に免許を持っていなければ、まずは自動車学校で二種免許を取得するところから始まります。
一方で、TOEICの場合は「持っているか、何点か?」よりも、実際に英語で業務が進められるかどうかが重要です。
企業側は、資格そのものよりも、実際にどのレベルで英語を使って業務ができるかを見ています。
このように考えると、その資格取得が本当に必要かどうかが判断しやすくなります。
資格を取る前に確認したい3つのポイント
ではここからは、資格を取得する前に見ておきたいポイントを、3つに絞って解説します。
行動を始める前に確認すれば、「あの時、勉強を始めなくてもよかったのに」と、後悔せずに済みます。
チェックポイント・その1:経歴を活かせるか?
まず最初にお伝えしたいのは、資格は強化パーツであるということです。
先ほどのタクシー運転手の例が、まさにこれです。
普通自動車免許を持っていない人が「タクシー運転手になりたいです」と言っても、すぐに仕事として成立するわけではありません。
一方で、すでに運転経験があり業務に活かせる土台がある人であれば、二種免許の取得を前提に採用の対象になる可能性が出てきます。
このように、資格はそれ単体で評価されるものではなく、それまでの経験や土台とセットで意味を持ちます。
分かりやすい事例に当てはめるとピンと来るのに、自分がくわしくないジャンルだと見えなくなる。
これは、資格選びで本当によくある落とし穴です。
チェックポイント・その2:能力に合っているか?
経験と同じくらい、自分の性質や得意・不得意も大事な判断材料です。
毎日コツコツとデータを入力するなんて、耐えられない。
細かい数字を見るのも嫌!
という方が、簿記1級を取得しようとしたら、どうなるでしょう。
その結果は、想像するまでもありませんよね。
資格取得という点においては、「こうなれたらいいな」といった憧れで選ぶのは得策ではありません。
「これなら続けられそう」「これなら向いていそう」と思えるジャンルを選んでください。
チェックポイント・その3:将来性はどうか?
「10年前はトレンドの最先端を行っていた資格でも、今はちょっとね」
こうなってしまった資格は、無数にあります。
たとえば、片付けの資格。
10年ほど前は一大ブームを巻き起こしていましたが、コロナ禍以降、一気に下火になりました。
今では家事代行などの別サービスに組み込まれる形が増え、資格単体では仕事につながりにくくなっています。
資格を持っていること自体は無意味ではありませんが、それだけで起業できるほど甘くはありません。
あなたが取得を検討しているその資格、片付けの資格と同じルートをたどる可能性はありませんか?
資格は「あればいい」というものじゃない!
私は、資格取得そのものを否定したいわけではありません。
ただ、「取れば何とかなる」という発想には、かなり慎重です。
タクシー運転手になりたいなら、資格は必須
資格がなくても問題ない職種なら、磨くべきは実力
これが私と資格取得の関係性です。
資格があれば安心かもしれませんが、実際には企業側は、資格そのものをそこまで高く評価していません。
時間をかけて資格を取るなら、その資格が自分の仕事や生き方にどうつながるのかまで見ておきたいところです。
「あなた」という人間の延長線上に、資格を置く
この発想を忘れないでくださいね。
