お子さんへのお小遣いの金額や渡し方に、迷ったことはありませんか。
他のご家庭がどうしているのか気になりつつも、お金の話だけに周りのママ友やパパ友には聞きづらいですよね。
「中学生や高校生になったら、みんないくらあげているんだろう?」
「そろそろキャッシュレス決済で渡すべき?それともまだ現金?」
今回は我が家で子どもたちがお小遣い生活を終えるまで実践してきた具体的な基準や、トラブルを防ぐ渡し方のコツをご紹介します。
ネットの「お小遣い相場」が役に立たない理由
お小遣いの金額を決めるとき、ネットで「中学生 お小遣い 相場」などと検索してしまいがちです。
なのですが、実はあの平均額をそのまま鵜呑みにするのは少し危険です。
なぜなら、暮らしている地域によって「物価」が大きく異なるからです。
コンビニで買うお菓子やファストフード、子ども同士で行くカラオケの料金など、地方と都市部(特に東京など)では必要になるお金の感覚がかなり違います。
ネットに載っている相場は、どちらかといえば「東京価格」に近いものが多いと考えた方が現実的です。
全国共通の相場に振り回されるよりも、自分たちの家庭に合った明確な基準を持つ。
これが大切です。
迷いをゼロにするお小遣い設計・3つの絶対ルール
我が家で子どもがお小遣い生活をしていた頃にたどり着いた、トラブルや不満が最も起きにくい「3つの絶対ルール」があります。
具体的な予算の組み立て方から防犯上の工夫まで、順番にポイントを見ていきましょう。
ルール1・予算設定:手取り収入の「1割」を上限枠にする
ネットの平均額を気にせず、物価の違いも一発で解決できるのが「世帯の手取り収入の割合で決める」という方法です。
私がおすすめしたい基準は、子ども全員に渡すお小遣いの総額を、ご家庭の手取り収入の「最大1割まで」に抑えるというルール。
お父さんのお小遣いと同じ方式を取る、というわけです。
家計の手取り収入が30万円のご家庭の場合
→子ども全員分のお小遣い予算の上限は「3万円」
この「3万円」という枠の中で人数や年齢に合わせて配分を調整
子どもがふたりなら、1万円と2万円、15,000円ずつ、といったパターンが考えられる
お子さんそれぞれにお小遣い額を考えようとするから、迷いが生じるのです。
一方で、家計全体から見た「上限1割」という全体枠を先に決めておくことで、無理のない予算管理が可能になります。
ルール2・渡す方法:「現金50%×PayPay50%」の黄金比で渡す
キャッシュレス決済が普及した現代では、お小遣いもPayPayなどのコード決済で渡す場面が増えてきました。
私がお小遣いを渡す際も、キャッシュレス決済にお世話になってました。

ただし、全額をデジタルにするのはおすすめできません。
現時点でのベストな割合は、「現金50%:PayPay(コード決済)50%」の半々で渡す方法です。
中学生や高校生の日常生活では、まだまだ現金しか使えない場面がたくさんあります。
そして、最も現金使用が求められる場面は、ズバリ「学校」です。
スマホの持ち込みや使用が禁止されている学校では、デジタル決済の中にお金が入っていてもジュース1本すら買えません。
友達がみんなおいしそうに飲み物を楽しんでいるのに、あなたのお子さんだけが、ひとり買えずにしょんぼりしている。
想像するだけで「それだけは嫌!」となりますよね。
普段の持ち歩きや学校での利用を考慮して半分は現金で渡し、残りの半分をPayPayなどの送金で渡すスタイルが、結果としてバランスが良くて非常に扱いやすいです。
また、お子さん自身が「もっとPayPayで使いたい」という場合は、もらった現金から自分でコンビニへ行ってチャージしてもらう運用にするといいですね。
お金のやりくりも覚えられて、一石二鳥です。
ルール3・安全対策:学生証に「片道運賃」のお札を隠しておく
お小遣いとは別に、絶対に持たせておきたいのが「緊急避難用のお金」です。
財布を落としてしまったり、お小遣いを使い切ってしまったりしたときのトラブル対策として、「自力で家に帰れるだけの交通費(片道分)」を、お財布とはまったく別の場所に忍ばせておきます。
おすすめの保管場所は「学生証のケース内」です。
制服のポケットに常に入っている学生証の裏に、折りたたんだ千円札(遠方の場合は2,000円〜3,000円)を入れておきます。
小銭だと持ち運びの邪魔になるため、ここはお札で持たせるのがコツです。
「いざという時の千円札」さえあれば、万が一カバンやお財布を紛失しても、自力で家に帰って家族に連絡を取ることができます。
お金のトラブルを未然に防ぐ、我が家の運用アイデア
お小遣いをPayPayなどのデジタル決済で渡すことには、やりくりのしやすさ以外にも大きなメリットがあります。
それは「あげた・あげない問題」の防止です。
ご家庭によっては、子どもから「今月のお小遣い、まだもらっていないよ」と言われて記憶が曖昧になったり、親子で揉めてしまったりすることがあるでしょう。
PayPayなどのアプリで送金しておけば、日付と金額がデジタル履歴として確実に残ります。
そのため、双方の勘違いによるトラブルを未然に防ぐことができます。
また、先ほどご紹介した「学生証に非常用のお札を隠しておくルール」ですが、我が家でも実際に息子が高校1年生の時に大いに助けられた出来事がありました。
ある日、学校から自転車で帰ろうとした息子が、自転車の鍵を解錠しようとした瞬間に、鍵が根元からポッキリと折れてしまいました。
鍵穴に折れた先端が詰まって自転車を動かせず、途方に暮れかけた息子。
ですが、学生証に忍ばせておいた千円札を使って、電車で無事に帰宅することができました。
(今思い出しても、笑いが込み上げます。鍵って折れるんですね)
このように、大人が想定していないような思わぬハプニングは突然起こります。
「いざという時に自宅まで帰ってこられる安心」を買う意味でも、お財布とは別の場所に予備費を持たせておくリスク管理はとても効果的です。
お金を通して親子で育むコミュニケーション
中学生や高校生の時期は、まだ自分でお金を稼ぐ手段が限られています。
この時期は、与えられた予算の中で工夫してやりくりする感覚を身につける大切な期間です。
必要以上にお金を渡しすぎて「お金はいつでも無限にある」という勘違いをさせてしまうと、将来社会人になった時に収支のバランスが取れず苦労することにもなりかねません。
毎月の支給日直前になって「お金が足りないから前借りさせて」と子どもが言ってきた場合は、頭ごなしに叱るのではなく、良いコミュニケーションの機会として捉えてみてください。
「何にお金を使ったのかな?」
「どう工夫すれば、1ヶ月持たせられるかな?」
といった感じで、一緒にお金の使い方を振り返ってみてください。
さらに、成長に伴って必要な経費が増えている場合は、お小遣いの増額を検討したりするきっかけにすると良いでしょう。
お小遣い制度を単なるお金の受け渡しで終わらせるのは、もったいないです。
お金、そして日々のやりくりについて、親子でオープンに話し合えるきっかけにしてください。
お金のことをフラットに話せるご家庭で育ったならば、あなたのお子さんはお金に対して健全な感覚を持てるでしょう。
お金は便利な道具に過ぎません。
あなたのお子さんがお金に過度に支配されることなく、対等な関係を築けるサポート役になってくださいね。
「お金は道具」については、こちらの記事も合わせてご覧ください。

私が言いたかったことが、見えてくるはずです。

