私は子どもが苦手だ。
子どもを持つ前は、話が通じないし突拍子もないことばかりする扱いにくい生き物に見えていた。
だが、自分が当事者に近い年頃になり、違う視点が加わった。
「一人で子育てするのは、大変そうだ」
「誰かの手助けを得るために、何らかの手立てを考えなければならない」
当時はワンオペ育児という言葉こそなかったが、母親一人で子どもを育てるのは難しいのではと薄々感じていたのだ。
頼る相手の選び方
私が独身の頃は親と同居しており、結婚した後も実家の近くに住み続けたかった。
子どもを育てるには両親のサポートが不可欠だ、と考えていたからだ。
当時、父は既に退職しており、母は午前中だけのパート勤務。
孫の面倒を見る時間はあるだろう、と予測した。
このように条件を整理したので、結婚相手として転勤族の人は対象外になった。
夫となる人に関しては仕事が忙しい時に育児を手伝ってもらえないと判断し、戦力扱いとしなかった。
「手が空いている時に、少しでも何かしてもらえたら十分」くらいの感覚である。
実際に結婚した人は赤ちゃんのおむつを替える、粉ミルクを作るといった経験の持ち主だったので、予想以上に大活躍。
非常に幸運であった。
また、結婚して4年後、都合で親が引っ越すことになった。
その機を捉えて、自宅近くへの転居を提案した。
結果として実家から自宅までの距離が徒歩5分となり、それまで以上に頼めることが増えている。
実際に頼んだこと
私の両親に頼んだことは、数多くある。
たとえば、幼い子どもを連れ歩くのは効率が悪いので、外出する時は留守番を頼んでいた。
買い物はもちろん、美容院や趣味の図書館通いの際にも依頼している。
幼稚園に行き始める前の子どもだけと外出したのは、病院に行く時くらいだ。
子どもたちの年齢が離れているので、未就園児が二人いた時期はない。
組み合わせは常に「私と子ども一人」であった。
また、私の両親が自宅近くに引っ越してきてからは、子どもたちが実家に立ち寄るようになった。
小学生の頃は通学路の途中に実家があったので、帰りに寄り道をしていた。
自宅のカギを持たずに学校に行った日は私が帰宅するまで実家で過ごし、自宅の前で待たずに済んだ。
ワンオペ育児は設計次第で回避できる。
子どもが苦手であっても、適切なサポート体制を構築することで負担は大幅に減らせるのだ。
