国家資格になったのもあり、キャリアコンサルタント(以下、キャリコン)の資格を取得する人が増えた。
勤務先から指示されて取得した人もいる。
ところで、社内でキャリア相談と称してキャリコンへの相談窓口を準備している企業もある。
だが、この立場のキャリコンに、果たして本音で相談できるのだろうか?
社内キャリコンの限界
企業に所属するキャリコンは、勤務先から給与をもらっている。
なので、守秘義務はあるが、自身の身を脅かす行動は取りにくい。
たとえば、以下のような相談を受けたキャリコンのことを、想像してほしい。
上司との折り合いがつかない。
転職したい。
会社の体制に不満がある。
このような相談事を受けた場合、本人にとってベストの選択肢を提示できない可能性がある。
構造上、社内キャリコンは「対応できる範囲」という限界を抱えているのだ。
また、社内キャリコンに相談する場合も、先ほどの懸念がそのまま降りかかる。
同じ会社で働く人に対して、「どこまで開示していいのか」の判断は難しい。
結局、当たり障りのない内容に終始するだろう。
自身のキャリアについて相談したいなら
キャリコンという資格や仕組みそのものを、私は否定しない。
在野のキャリコンは自身で集客し、一見客に対応している。
会社に所属し、同じ会社で働く人だけの対応をする社内キャリコンとは、場数と地力がまるで違うのだ。
真剣に本音で今後のキャリアを相談したいなら、外部のキャリコンに相応の料金を支払う。
自腹を切ることで初めて、利害関係のない相談相手に出会える。
料金はコンサルタントによって違うが、1時間5万も用意すれば十分だろう。
なお、選ぶ際はSNSではなく、キャリコンが運営している公式サイトを確認することを勧める。
サイト内に過去2年以内の年齢、性別、職種の異なる3人以上の「お客様の声」があれば、ひとまず合格だ。
65歳までのキャリアを真剣に考え、自己投資するか。
それとも、たった5万を惜しんで、遠慮しながら社内のコンサルタントに相談するか。
どちらを選ぶのかは、自分自身に選択権がある。
