何かをやりたいと思った時、たいていは選択肢が複数あるものだ。
常識的な選択、突拍子もない選択、自分にとって違和感の少ない選択。
このように、選択の内容は様々だ。
複数の選択肢を提示された際、常に迷わず選べるとは限らない。
だが、何かを選ばなければ、状況は何も変わらないのだ。
そこで、今回は私の「選ぶ」手順を言語化していく。
そっくりそのまま使えるとは限らないが、考える際の出発点にはなるはずだ。
例題として、20年ほど前の私が「月にあと5万、収入を増やしたい」と思った時について話していく。
この時、私はどのような考えのもとで「これだ」と決めたのか。
1.「自分がどうなりたいか」を明確にする
物事に迷う時、ほぼすべての場合においてゴールが不明確だ。
言い換えると「自分がどうなりたいか」の言語化が不十分、となる。
「月にあと5万、収入を増やしたい」であれば、「得られた5万を何に使うのか」を言葉にする作業を進めていく。
そして、私の得た結論が「子どもの教育費」であった。
ここで考えたいのは、「教育費のために、月に5万の収入増は必要なのか」ということである。
実際に私が教育費について検討した際に考えたことを、列挙する。
教育費の試算を行った。
奨学金の利用について検討した。
より安い費用で実現できる、同様の進路をリサーチした。
このような思考を巡らせることで、収入増を目指す以外にも方法が存在することが見えてくる。
私が本当に実現したかったことは月に5万、収入を足すことではなく、「教育費に関する不安を消すこと」だったからだ。
2.過去のパターンを思い出す
本当に実現したいことが言語化できたら、選択肢がいくつか思い浮かんでいるだろう。
この時点で選択肢が3つ以内に収まらなかった場合は、「1」に戻ることになる。
選択肢が多いのは、ゴールが明確ではない証拠だからだ。
この時の私は、2つの選択肢を思いついていた。
ひとつは冒頭で提示した月に5万の収入増、もうひとつは現在の収入だけでやりくりすることだ。
だが、教育費が増えるのが早くて10年ほど先であり、10年後の物価や教育費の実態は読めないものである。
さらに深く考え「収入を増やす手は、早い段階で打っていく」となり、「収入増が最も妥当である」という結論を得た。
そこで、収入を増やすための手法を調べていった。
当時の私は専業主婦、幼稚園児の子どもがひとりいる、という状態だった。
新卒で勤めた会社は残業があまりにも多く、時間の使い方を他人に指図される生活に嫌気が差してしまった。
実際、退職前の数ヶ月は、病院での診断こそ受けていないがメンタル不調に悩んでいたのだ。
最終的には退職の際、私は「もう二度と働かない」と固く決めている。
なので、再就職は真っ先に選択肢から落とした。
その一方で、自分の都合で就業時間を決められるスタイルの働き方は、問題なかった。
学生時代のアルバイトには、ひとつを除いて良い思い出しかない。
失敗したたったひとつの事例は、とある官公庁でのアルバイト。
就業規則が厳しく、何かにつけて監視されているのが嫌で、3日ほどで行かなくなった。
以上のように、過去のパターンを思い出すことで、選んではならない選択肢、そして検討に値する選択肢を見分けることができる。
結果、20年前の私が選んだ収入を増やす道は「自分で事業を行う」だった。
選択肢がひとつに絞られ、迷いはなくなった。
3.違和感がない方法を選んで、取り組む
先に言っておくが、ここから先は一般的に言われる「おすすめの方法」ではない。
「複数の選択肢から何かを選んで実行する」に関するおすすめの方法として、このようなことが言われている。
小さい規模から、少しだけためしてみる。
違和感が大きい選択、やったことがない方法を選ぶ。
だが、私はこういった選択がどうしてもできない。
20代の頃に「これは良くない」と矯正しようとしたが、ことごとく失敗した。
そして「自分以外の者にはなれないのだ」と20年前には良い意味で諦めがつき、当時も今も全体像を把握した上で違和感や負担が少ない方法を選んでいる。
当時からアフィリエイトの情報は広く出回っており、負担感の少ない個人事業として取り組んだ。
アフィリエイトそのものは失敗に終わったが、負担がない方法として選んだので大きなダメージはなかった。
その後も「個人事業を行う」という選択肢を保持したまま複数の事業を試み、15年ほど前に代行業で収入を得られるようになった。
以上が、過去に「月にあと5万、収入を増やしたい」と願った私の辿った道筋だ。
全体像が見えないと行動に移せない人は、この方式を試すと動けるようになるかもしれない。
もしも私と似た特性を持っているのであれば、効果は期待できる。


