「大きなトラブルを乗り越えて再起した人」
こういう話は、多くの人が好きです。
ですが私は、昔から少し違和感がありました。
トラブルを解決する力を持っているなら、別の方面に使えばいいではないか
能力が高くても、その力の使い方を間違えると成果は出ません。
そして、トラブルを解決するケースも、実はこれに当てはまるのではないかと。
問題を起こさない人が話題にならない理由
ところであなたは、大きなトラブルを起こさない有名人を知っていますか?
こう聞かれてもぱっと誰かが思い浮かぶことは、意外と少ないものです。
なぜ、こんな現象が起きているのか?
その理由は、問題を起こさない人は目立たないからです。
問題が起きていない状態とは、外からは見えにくいもの。
見えないと当然、目立たないので、話題に取り上げられる機会もありません。
大きな障害を乗り越える人が注目を集める裏側で、問題を起こさない人は静かに存在する。
ずっと問題が起きなければ誰かの口に上ることなく、ずっとそのままです。
つまり、問題を起こさない人が存在しないのではなく、私たちの目に触れないだけ、というわけです。
トラブルを起こさない人は、何をしているのか?
では、トラブルが起きない人は、具体的に何をしているのでしょう?
人によってやっていることは違いますが、基本的な項目は同じです。
ステップ1:違和感を感じ取る
最初は問題発生の「芽」を発見することから。
問題が起きるかどうかは、このステップ1が重要な鍵を握っています。
- 日常生活で発生する、ちょっとした不便や不快
- 誰かと話している時に感じる、自分の持つ感覚との不一致
- 社会の常識に対する抵抗感
他にも違和感を持つポイントはありますが、これら3つのどれも感じずに1日を終えることはありません。
違和感に気づくことは、問題を未然に防ぐトレーニングにもなります。
ここで注意してほしいのは「これくらい、大したことない」と受け入れ、飲み込むこと。
ひとつひとつは小さくても、5個、10個と抱え込むと、大きな問題へと発展します。
ステップ2:原因を特定する
違和感を発見したら、次は原因の特定です。
どんな違和感なのかによって原因は様々ですが、よくある原因は一定です。
- 物とあなたの身体が合っていない(サイズ、形状)
- デザインや質感、手触りが気に入らない
- 相手があなたを対等だと思っていない
- 相手との価値観が違いすぎる
- 所属するコミュニティの「常識」が受け入れられない
- 古い因習が残っている
最も近い原因を選び、そこからさらに深く掘り下げていく。
この手順を踏めば、原因の特定につながります。
ステップ3:「入口」を潰す
さてここが、問題の発生を未然に防ぐメインの項目。
発生する前に、問題の「芽」を摘み取ります。
「ステップ2」で原因が特定できているので、あとはその原因に手を加えます。
正面から突破してもよいですし、避けて通るのも賢い道。
また、得意な人への依頼を検討するのもいい方法です。

ステップ3の実行は、得意な人と苦手な人がいます。
「私、向いていない」と感じたら、お近くの得意な人を頼ってください。
ステップ4:再発防止策を取る
トラブル発生の入口が消えたら、最後の仕上げです。
同じ問題が二度と発生しないように、ルールを決めたり行動を変えます。
こちらもケースバイケースなので、私の具体例を紹介します。
- ハサミが大きすぎる
→小さいハサミに買い替え - PC周りの色がゴチャついて落ち着かない
→色を統一 - 幼稚園の送迎に行くとママ友との会話がダルい
→通園バスを利用 - 毎年、「PTAやって」と依頼されるのが面倒
→できそうなポストに立候補 - 今いるコミュニティの居心地が悪い
→退会する - 会社のお局の「かくあるべし」が耐えられない
→上司に訴えて、お局を追い詰めた(苦笑)
似ている防止策があったら、参考にしてください。
問題解決に使うリソースとエネルギーを、他に回すという思考
大きなトラブルを見事に解決して、拍手喝采を浴びる。
見ている側はスカッと爽快ですし、本人も悪い気はしないかもしれません。
ただ、これって無駄だと私は思うのです。
突発的なアクシデントまで完璧に防げ、とは言いません。
ただ、事前に手を打つことで問題を「問題未満で食い止める」ことは、できると思うのです。
あなたが使える時間、気力、体力、そしてお金。
これらのリソースには限りがあります。
大切な資産を、しなくてもよかった問題解決に使うのは何かが違うというのが、私の考えです。
