以前に「断れない私の、断り方」というテーマで記事を書きました。

前回は「断る」を発生させない行動術を解説したのですが、面と向かって「断る」を選ばなければならない場合もあります。
このような時、私が心に思い浮かべるフレーズがあります。
それがタイトルにもある
「断る」のは、相手のためである
です。
「断る」が相手のためである理由
あなたに頼み事をする人は、あなたに何かの行動を期待しています。
- 作業を手伝ってほしい
- 役職を引き受けてほしい
- 誰か説得してほしい人がいる
頼みを持ち込んできて、あなたの返事を待っている、というわけです。
もしもここで、
荷が重い
時間がない
引き受ける理由がない
など、「やりたくない」のは間違いないのに、ズルズルと返事を先延ばししたらどうなるか?
答えは「相手の期待を過剰に育てる」
たいていの場合、返事を待っている間の相手は、引き受けてくれることを期待しています。
言葉では「ダメ元で」と言っていたとしても、それでも心のどこかでやってくれると思っているのです。
断らずに返事を先送りしたら、どうなるか?
そして、散々、待たされた挙句に「断る」が返事だとしたら・・・
「どうせ断るなら、もっと早く言ってよ!」となるのは、想像に難くありません。
相手にとっては
- あなたの返事を待っている間の時間
- 引き受けてくれた後の流れ
- 他の人に打診するチャンス
これらをすべて捨てさせられた上に、振り出しにもどるのです。
相手が不機嫌になるのも、無理はないのではないでしょうか。
だから、「断るのは相手のため」なのです。
円満に断りたい時に使えるフレーズ集
ではここで、私が使っている「断る」フレーズ集を3つ、ご紹介します。
そもそも「断れない」私が使っている方法なので、きっとあなたの役に立つはずです。
円満な断り方・その1:できることを打診する
Aは自分にはできない。
でも、Bならできるかもしれない。
この条件に当てはまるなら、迷わずこれ。
何も引き受けないわけではないので、相手の反応も上々です。
リーダーは無理だけど、サブリーダーならできそう、といった場面で使えます。
さらにこの進化系として、頼まれる前に「B」を引き受けるという方法も。
私は子どもたちのPTA役員を、ずっとこの手法で回避していました。
正確には「得意な役職に立候補」です。
「できる」と分かっているし経験もあるので、楽しくPTA活動ができました。
円満な断り方・その2:優先順位を下げる
「できること」なんて言われても、何も思いつかない。
でも、気まずくなるのは嫌だから断れない。
そんな時は、一旦、引き受けましょう。
ここでのポイントは、頼みを引き受けた後のあなたの行動です。
最初からでもいいですし、徐々にでも構わないので、
「頼まれたけれども参加しない、やらない」
を選びます。
「あの人、PTA役員になったけど、全然来ないよね」
でも、PTAは何事もなかったように回っている。
他人から持ち込まれる頼み事って、まあそんなものです。
円満な断り方・その3:返事しない
自分ができそうなことは、見当たらない。
ぬるっと「参加しない」も、気が引ける。
そんなあなたに残された最後の手段は「返事をしない」です。
相手からの連絡に返事をしませんし、LINEなどの連絡手段も絶ちます。
かなり劇薬ですので、使える場面は限られるでしょう。
とはいえ、相手とはもう一切、関わりたくないなら、検討する価値はあります。
苦しい思いをしながらあなたが頼みを引き受けたとしても、相手にその苦しさが伝わっているとは限りません。
むしろ、「あ、楽勝なんだね。じゃあ、また頼もうっと」といった軽い気持ちで、また厄介事を持ち込む可能性すらあります。
それならば「もう嫌です」を行動で示してもいいのでは?
と、私は思うのですが。
「断る」を賢く使って、自分と相手を守る
ここまで読んで、断ることに対する感覚は変わってきましたか?
今はまだ、受け入れにくいかもしれません。
なのですが、相手の目線でこの問題を考えると、理解が深まります。
あなたが誰かにお願い事をした。
ずっと待っているのだけれども、なかなか返事が来ない。
こんな時、あなたは
「断るなら、そう返事してほしい」
と、思っていませんか?
つまり、そういうことです。
断ることに罪悪感を覚えがちなのが、日本人の特徴です。
なのですが、何でも抱え込むといつかパンクするだけ。
ならば、自分にできる範囲で引き受けて、オーバーフローするならきちんと断る。
そうした方がよほど誠実で、信頼される人になれる。
私は、そう考えます。
