先日の朝、私は寝坊した。
前日に夜更かしをしたにもかかわらず、いつもの時間に目覚まし時計をセットして就寝したのだ。
普段より睡眠時間が大幅に削られた結果、鳴り響く時計を無視して眠り続けた。
目が覚めた時、私の心に生まれた感情は罪悪感。
「してはならないことを、してしまった」という思いだ。
だが、私は本当に、してはならないことをしてしまったのだろうか。
目次
私は叱られなかった
ベッドから抜け出した時、最初に心に浮かんだ言葉は「叱られる」だった。
朝の家事が進まないまま12時が迫っていたので、家族に責められると恐れたのだ。
だが実際は、誰も何も言わなかった。
家族は寝ている私をそのままにしてくれた。
「体調、悪いの?」と、気遣いの言葉まで与えてくれたのだ。
家族の本音がどこにあったのかは、分からない。
だが、私が恐れていた事態は訪れなかった。
私は勘違いしていた
午後になり、家事が終わった後に考えてみた。
私が感じていた「恐怖」は、どこから来たのか。
その正体を探ってみたが、何も出てこなかった。
その代わり、ひとつだけ見つかったのは、罪悪感という刃で自分を刺していた私自身。
「これだけ傷ついたのだから」と、自らに許しを与えようとしていたのだ。
だがそれは私の心に穴を開けただけで、罪悪感を消すためには何の役にも立たなかった。
この日の出来事で気づいたことは、罪悪感の中身は空であること。
そして、妄想と現実には大きな差があること。
「家族に叱られる」というお化けに、私は根拠もなく怯えていただけだった。
