定年まで今の会社で働いて、毎月、お給料をもらう。
65歳くらいまで再雇用でつないで、その後は年金をもらいながら細々と暮らしたい。
このような未来図を持って、会社で働くことを選ぶ人は多いです。
日本人の多くがこの考え方を前提にしていることに、あなたも異論はないでしょう。
過去記事でもお話したとおり、私は会社員でいることを否定しません。
むしろ、中途半端に副業を始めるくらいなら、会社員一本でいることが望ましいと考えています。


その一方で、会社で働くことにもリスクは存在します。
会社員の良いところ
今回は会社で働くリスクを話すのですが、その前に雇われることのメリットを整理します。
一方的に「あれダメ、これダメ」では、判断がブレる恐れがありますから。
会社員の良いところは、何と言っても定期的な収入です。
我が家は夫は公務員、私は個人事業主という組み合わせ。
これ、ある意味最強だと思っていて。
というのも、安定した収入は夫がもたらし、拡大を私が担っているから。
「安定」を夫が担当しているから、私はのびのびと事業ができます。
また、身分の保証も見逃せないポイントです。
「明日から来なくていいです、と言われるかもしれない」とビクビクしている会社員は、いませんよね。
その一方で、雇用されずに働く多くの人が、仕事を失う恐怖に怯えています。
冗談抜きで、私も経験ありです。あの時はホント、辛かった。
会社で働くのにも、リスクがある
ではここからは、会社員を選んだ際に発生するリスクを、3つにまとめて解説します。
普段は意識していないかもしれませんが、どれもピンと来るリスクのはずです。
会社で働くリスク・その1:収入に明確な天井がある
これは「リスク」ではないかもしれません。
ただ、雇われている以上、もらえるお給料に限度があることは、受け入れなければなりません。
会社員の収入に限界がある理由。
それは「責任の重さ」です。
オーナー社長は、文字通り自分の「すべて」を賭けて、事業を進めています。
社員の誰かが問題を起こしたら、最終的な責任は自分が取るのです。
迷惑をかけた相手に頭を下げ、相手が納得する形で事を収める。
並大抵の胆力では、これは実行できません。
「自分が失敗しても、後は会社が何とかしてくれる」
従業員の給与が低く抑えられているのは、この思いを持つことが許される立場だからです。

会社で働くリスク・その2:人間関係は運次第
人によって、人間関係は大きなリスクです。
いわゆる「上司ガチャ」問題だと思ってください。
あなたが会社員である以上、「誰と働くか?」の決定権はゼロです。
会社が、会社の都合100パーセントで決めた人事に、ただ黙って従う。
これが会社員の置かれた環境です。
ちなみに、たまたま今日は4月1日。
人事異動の時期です。
公務員である夫には、定期的に異動があります。
今回は前年度と同じ職場ですが、異動してやって来る職員さんはいます。
「キツい人が来ないといいな~」と言いながら、出勤していきました。
会社で働くリスク・その3:業務内容を選べない
会社で働くリスク、最後は業務内容です。
これについては、新卒で入社した際の同期のエピソードが象徴的なので、そちらを。
新卒で私が入社したのはSIerと呼ばれる企業、いわゆるIT系企業です。
ある特定の業種に非常に強く、社員数20名ほどでしたが、全国各地からオーダーが入る、非常に忙しい職場でした。
そんな会社で、私と共に入社した同期は4名。
男子がふたり、女子がふたりという構成。
全員が自分の担当業務を知らないままに、7月の配属日を迎えました。
男子のうち、ひとりは大学で情報工学を学び、早い段階で開発部所属が既定路線。
問題は、もうひとりの男子です。
経済系大学の卒業ながら、独学でパソコンに精通していた彼。
なのに、会社は「営業部へ配属」としたのです。
その代わり、私が経済系大学卒業、パソコンは素人ながら開発部。
もうひとりの女子も、未経験で開発部への配属となりました。
自分の予想に反して営業部に配属されて、彼、ショックで放心状態でしたね。
ただし、今思えば、会社のこの決定には「納得」の一言です。
変に知識がある新人なんて、扱いにくいったらありゃしませんから。
彼が営業部に回らなければ、「元SEの梅野里香」は誕生しなかったかもしれません。
どのような働き方にも「リスク」はある
「起業や副業は不安定だ、危ない」という声は、非常に大きいです。
以前にも触れた通り、収入面においては「来月の収入すら分からない」状態に置かれています。

一方で、会社員という働き方にも、先ほどまとめた「リスク」は存在します。
「安心、安全、安定」を求めて会社員を選ぶなら、これらのリスクを許容しなければなりません。
結局は、あなた自身がどのリスクは避けたいのか?
どのリスクは受け入れると決めるのか?
ここに尽きます。
4月始めの今日、「働き方を考える」にはちょうどいいタイミングです。
このタイミングだからこそ、一度立ち止まって考えてみてもいいと思います。
