「こんなに働いてるのに、給料がちっとも上がんない!」
「あーあ、いっそのこと転職しようかなぁ」
あなたが勤めている会社に、こんなことばかり言っている人はいませんか?
「あの人のことだ」と思い当たる人がいるなら、その人の働きぶりを思い出してください。
この人の働きは、会社の発展にとって何かの役割を果たしているように見えますか?
会社という「装置」の役割
会社というものは、一種の「装置」です。
会社が持っているリソースを適切に活用して、お金という交換可能な価値をできるだけ多く手に入れる。
これが会社の持つ役割であり、目的です。
会社が使うことのできるリソースとしては、このようなものが挙げられます。
- 土地、建物
- 機械、設備
- 車両
- 現金、株式、債券
- 知的財産
あなたのような従業員もまた、会社が所有するリソース。
正確に言えば「あなたの時間」を使う権利を会社が持っている、ということです。
さてここで、冒頭の従業員を思い出してください。
この人は、会社にとって良きリソースでしょうか。
会社の目的に合わないリソースは、どうなる?
何かしらのリソースを保有するとなれば、持ち続けるためのコストが必要です。
新しく機械や設備、車両を購入するには、多額の代金を支払います。
また、会社が所有している土地や建物には、取得費用と合わせて毎年、税金が発生するのです。
もしも、「この機械や建物を持ち続けたとしても、業績アップの効果が薄いな」と経営者が考えたら、該当するリソースはどうなると思いますか?
たいていの場合は「売却して、コストカットを図る」となるでしょう。
コストに見合わないリソースは、手放す。
これが会社という装置の持つ、基本ルールなのです。
会社の益にならない従業員のたどる道
ここで再び、冒頭の従業員に登場してもらいましょう。
この従業員には、会社が所有しているリソースという一面があります。
なのに会社の文句を言うばかりで、売上に貢献している様子は少ない。
さらに、会社の愚痴を周囲の人に聞かせることで、雰囲気を悪くしているかもしれません。
経営者はこのような従業員を見て、何を思うでしょうか?
リソースだと考えている以上、自分の会社から消えてほしいと思っていても、何ら不思議はありません。
ただ、日本では被雇用者(従業員)の地位が手厚く保護されているので、「辞めてください」と口にしないだけなのです。
これ、ゾッとしませんか?
あなたは誰の「益」を追求しますか?
今回、会社員の皆さまにとっては、非常に耳の痛い話をしました。
なのですが、この話を知っておいて損はないと判断したので、テーマとして選びました。
たとえば転職を例に取ると、このような形で活用できます。

経営者は、決してあなたの敵ではありません。
その一方で、経営者が所有する「会社」という装置の目的に合わないリソース、すなわち従業員に高い評価を下すことはないのです。
この原理原則を知ることで、あなたが従業員として会社で働く時に「どう振る舞うのか」を決める大きな判断材料を得ることができます。
あなたがやるべきことがあるとすれば、会社が増やそうとしている価値は何かを理解し、それに沿った行動を選ぶこと。
会社に媚びる必要はありませんし、敵対心をむき出しにするのもまた違います。
会社に「益」をもたらす働き方を選ぶのか?
もしくは、会社を利用して自分の「益」を最大化するのか?
はたまた、両者を成立させる道を模索するのか?
さて、あなたは何を選び、どう働きますか?
