「家を買う」ということ

「マイホーム」
たいていの方にとって、あこがれの存在なのだろうと思います。

大都市に住んでいる方にとっては、一生かけても買えない贅沢品でしょう。
地方に住む方であれば、周囲がみんな持っていて比較の対象になる存在かもしれません。

「いつかはマイホーム」といった、なんとなくの憧れ。
あるいは、老後の住まいへの漠然とした不安。

そのどちらかに背中を押されるようにして、購入を決めてはいないでしょうか。

目次

マイホームって、そもそも必要なの?

私、ずっと不思議に思っていたのですよね。
「マイホームって、そんなに優先順位が高いのか?」って。

たとえフルリフォーム必須な築30年の中古一戸建てだったとしても、住宅の購入においては多額のお金が必要です。
一括払いは現実的ではないでしょうし、ローンを組むにしても大幅な負担増は避けられません。

ではなぜ、私たちは「マイホームがほしい」と願ってしまうのでしょう?

人によって理由は様々でしょう。
ただ、多くの場合において広告や宣伝、マーケティングといった外部からの働きかけが、少なからず影響しているはずです。

一昔前なら、新聞の折込チラシやテレビCMによって、マイホーム熱をかき立てられていました。
今ではWeb広告やSNS、自社サイトへとその場を移したものの、「マイホーム、いかがですか?」と呼びかける声が小さくなったわけではありません。

このように考えると、自主的に「家を買いたい」と思いつくケースは少ないのではないでしょうか。

我が家のマイホーム購入記

さてここで、我が家がマイホームを購入した際の行動をご紹介します。
以前から少しずつ出していたので、断片的には知っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

「マイホームへの道」梅野里香編・その0:マイホーム前夜

マイホームを購入した話を始めるにあたって、前提条件を出します。
結婚した当初、我が家の住宅事情はこんな感じでした。

梅野里香の住まい・新婚時点
  • 賃貸アパート・2DK
  • 夫は長男で、4歳年上の姉がいる(すでに結婚している)
  • 夫の実家は兼業農家で、「田舎の農家です」的な土地、建物あり
  • この時点で実家は築30年近く、どうしても「古い」感あり

以上の条件を踏まえて、当時の私は「しばらくは賃貸で暮らして、いずれは夫の実家に帰るんだろうな」と、ぼんやり考えていたのです。

「マイホームへの道」梅野里香編・その1:マンション、良いよね

先ほど、あえて触れなかった前提条件がもうひとつあります。
それはお義母さんの意向です。

お義母さん、息子夫婦との同居には消極的で。
「同居はしない」と、結婚の段階でキッパリとおっしゃっていたのです。

この言葉の意味すること。
それは、夫の実家に引っ越しするのは、かなり先である可能性が高いということでした。

ここで私、思いつきました。

「だったら、実家に引っ越す前にマンションを買って、そこで住みたい」と。

マンション一択だった理由は、実家への住み替えが前提だったから。
売却するにせよ、賃貸に出すにせよ、一戸建てよりはマンションが有利だろうと判断したからです。

時は2000年代の半ば。
新聞の折込チラシを、それこそ目を皿のようにしてチェックしました。

ですがここで、夫の「待った!」が入ります。

「俺、マンション嫌だよ」
「買うなら一戸建てが良い」

うーん、さすが田舎の農家の息子(笑)
彼の言いたいことは、よく理解できました。

そして、お金を出すのは夫なのですから、当然、彼の意見は尊重されます。
あれこれ話し合った結果、私は方針を変えることにしました。

「マイホームへの道」梅野里香編・その2:新築一戸建への路線変更

夫からの反対が入ったことで、方針を「マンション→一戸建て」に変更。
今度は、分譲地や建売情報を物色する日々の始まりです。

で、程なくして、ある疑問が出てきました。

「土地や建物の良し悪しって、自分じゃ分からないよね」

不動産関連の知識が夫婦ともに皆無だったので、「これいいな」とピンときても「ホントに大丈夫?」という不安が常につきまとっていたのです。

そんな中でも「これなら」という土地と、運命的な出会いを果たしました。
(くわしくは、いずれまた。不思議な話なんです)

この業者さんは土地しか販売してくれないので、ハウスメーカーは自分で選ばなければなりません。
そこで私、探しました。

「損得勘定なしで、私たち夫婦の側に立ってアドバイスしてくれる方はいないだろうか?」

こんな都合のいい「誰か」がいるなんて、想像できないですよね。
それが、いたんです!

私たちの側に立ってアドバイスしてくれる方。
それは、妹の夫です。

「マイホームへの道」梅野里香編・その3:新築一戸建ては、難しい

建築関連の企業に勤めていた義弟にお願いして、地元のハウスメーカーから「ここなら信頼できる」というお墨付きを紹介してもらいました。

なんと、その数「1社」

この結果を見て感じたのは「マイホームなんて、買うもんじゃない」
私はたまたま義弟がいてくれたから、問題は起きませんでした。

素人目に良し悪しが分からないまま、高額な契約を結ばなければならない。
これって、かなり怖いことではないでしょうか。

住まいを自分で所有する、という選択

無事に新築一戸建てに入居して、もう20年が経過しました。
私の場合は、様々な幸運が重なって、とても満足できる結果を得ることができました。

ですが、どれかひとつでも状況が異なっていたとしたら、と思うと、ゾッとします。
不満だらけの状態で住宅ローンを支払い続けていた可能性が、とても高いです。

ここまでの経緯を踏まえると

自分が住むための住宅をあえて自分で所有する必要性は低いのではないか。

そう考えざるを得ません。

「周囲が買うから私も」で踏み切れるほど、マイホームは軽い買い物ではありません。
もしも失敗したら、購入後のあなたの人生に対して、数十年もの間、ずっと良くない影響を与え続けることでしょう。

また、老後の住まいが気になる気持ちは分かりますが、来るかどうか分からない「不確実な未来」を優先しすぎて、「今、この時」を雑に扱うのはNGです。

なので、私は自宅が新築一戸建てにも関わらず、マイホーム否定派に落ち着きました。
住まいに関して、日本では「借りる」が幅広く普及しています。
なのに、わざわざ所有するメリットは見当たりません。

またどこかで意見が変わるかもしれませんが、今のところは、これが私の結論です。

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この記事を書いた人

地方に住む、普通の主婦。
2010年から在宅で仕事をしています。

このブログでは、「持続可能な現実的な生き方」をテーマに
・生き方
・考え方
・働き方
・人間関係
について、「こうあるべき」ではなく、実際に起きたこと、考えたことをもとに書いています。

名前や肩書きより、考え方そのものに興味を持っていただけたらうれしいです。

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