「おつとめ品のピーマンがあるから、今晩のおかずはピーマンを使おう(ピーマン、嫌いだけど)」
「電気代が上がってるから、たくさん着込んでエアコン代は節約!」
「ちょっとカフェでひと息つきたいけど、もったいないから家でコーヒーを飲もう」
賢く節約できている主婦さんなら、こんな発想でお金の使い道をしっかり考えているでしょう。
確かに無駄遣いは本当に「無駄」なので、感心しません。
でも、無駄遣いと思い込んでいるだけで、実は「我慢」しているだけだとしたら?
あなたはそれでも「節約」しますか?
「無駄遣いしない」行動が、浪費につながるケース
ではここで、先ほどピックアップした3つのケースをさらに紐解きます。
「食べたい」を選ぶか?それとも「オトク」を選ぶか?
私たち人間にとって「食」はとても大切です。
栄養のバランスが取れた食事はもちろん、「食」そのものに楽しみを見出す視点もほしいところですよね。
ですので、目先の「安い」に惑わされることのない状態。
「心から食べたい」をベースに買い物をするのが、私からのおすすめです。
どんなに安く手に入れても、食べたくないなら、あなたにとってそれは「ゴミ」同然ですから!
結局は、本当に口にすると確定しているものだけを、多少、高くても選ぶといいです。
食べ切ることができれば、その買い物は未来への投資になります。
- 食べたいものを、食べ切れる量だけ買う
- たまたま「おつとめ品」になっている食品が、あなたの食べたいものなら買ってもOK!
- 「安くなっているから」といって、食べる予定のない食品は買わない
光熱費をケチった先にある「未来」
電気をこまめに「オン・オフ」する。
浴槽に張るお湯の量を、少なめにする。
こういった日々の行動で、節約できている気分になっていませんか?
ですが、ここで残念な話をお伝えします。
電気やガス、水道の使い方を気をつける程度では、1ヶ月間の節約効果はたかが数千円です。
だったら、サクッと辞めちゃいましょう!
ただし「誰もいない部屋のエアコンが点きっぱなし」とか「使っていないのに蛇口から水が出しっぱなし」を避けるべきなのは、言うまでもありません。
「ちまちま節約」を選ぶことで、あなたは大切な価値である「快適な生活」を失っています。
毎日、何かを我慢する生活を、あなたは心から望んでいますか?
日々の我慢を続けるのではなく、省エネ効果の高い家電に出費する方向に行動を切り替えてください。
長い目で見ると、じわじわと節電、節水効果が期待できます。
- 「私の快適」を、全力で追い求める
- だからといって、無駄遣いはNG!
- 家電の買い替え時は「省エネ」を基準にする(数万円程度の価格差は、許容範囲)
「ちょっとカフェでひと息」の、効果的な利用法
外出先で「ちょっと疲れちゃったな」と感じた時。
目の前にカフェがあったとしたら、あなたは入りますか?
それとも「もったいないから」と、素通りしますか?
仕事柄、私は経営者さんにお目にかかる機会が多く、普段の生活ぶりの話を聞かせていただく機会も。
その際に耳にする彼ら、彼女たちのカフェ利用に関する行動には、一定のパターンがあります。
- 少しでも疲れていたら、迷わず利用
- 購入するのは、最も安いドリンク
- 飲み終わったら、さっと出る
長居したい時はカフェを使わず、落ち着いてゆったり過ごせる場所を選ぶとのこと。
また、「15分、空き時間があれば入って、チャットに返事するよ」とおっしゃる経営者さんもいました。
事業を持っている方は、総じて効率を重視しています。
そんな方たちの行動を真似することで、私たちにも同じような効果が得られる可能性が高いです。
疲れ切っているのに無理やり帰宅して、やっぱり疲れているのと。
カフェに入って30分、ゆっくりコーヒーを飲んで、落ち着いてから帰宅するのと。
どちらの選択が、その日が終わるまでにできることが増えるイメージですか?
お金は「使う」ためだけの存在です!
将来を見据えてしっかり貯金するのは、確かに重要でしょう。
なのですが、「今」を犠牲にしてまでお金を使わずとっておくのは違うのでは?
私にはそう思えてなりません。
お金を使うことによる効果を最大限にするためには
- いつ
- どの場面で
- 何を得ようとして
使うのか?
これらを考えるのが、賢いお金の使い方です。
我慢に我慢を重ねて小金を溜め込んだとしても、近い未来でパーッと使ってしまって後悔するだけ。
それならば、毎日の暮らしにちょっとした潤いをもたらすためにお金を使うのは、いかがでしょう?
日常の生活を今よりも満足させることで、結果的にあなた自身の満足を呼び寄せてくれます。
満足感が得られたら心が落ち着いて、ストレスによる爆買いなどの変な浪費しなくなり、最終的には「お金を使わなくても充実した暮らし」へとつながるのです。
さて、あなたはまだ、細かな節約を続けますか?
今の満足を捨ててまで、将来に備えますか?
何を選んだとしても、それはあなたの責任です。
