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日本語を「正しく使う」話

日々、誰かと会話したり交流したりといった関係を持った際、相手の方があなたに何かをしてくださる時がありますよね。

たとえば

  • エレベーターで「開」ボタンを押してくれた
  • 重たい荷物を、代わりに持ってくれた
  • 道に迷って困っていたら、声をかけてくれた

といった、初対面の方から何かをしてもらった時。

また

  • 毎日、ご飯を作ってくれる
  • 会社で働いて、お給料を稼いでくれる
  • 何かで悩んでいたら、気がついて声をかけてくれた

家族など身近な方から受ける「してもらった」もあります。

こういった自分以外の誰かからの親切を、あなたはどんな言葉で受け取っていますか?

目次

それって「すみません」?

誰かからの親切に対して、あなたはもしかしてこんな言葉で返していませんか?

「すみません」

私を含めて「親切→すみません」の流れを経験したことがない方は、いらっしゃらないでしょう。
それくらい「すみません」は、お礼の言葉として一般的になっています。

ですが、本来、「すみません」は謝罪を現す言葉だったはず。

禁止されていることをしてしまった。
相手を傷つけたり困らせる行為をしてしまった。
肉体面、もしくは金銭面で相手に損害を与えてしまった。

こういった場面では「すみません」「申し訳ありません」が、ふさわしいでしょう。

その一方で、謝罪ではないシーンでも、つい「すみません」と口にしていませんか?
何が起きても「すみません」が、最初の一言になっていませんか?

「すみません」を万能ワードとして使いこなす日本人

いつからなのかは分かりませんが、日本人は多種多様な場面において「すみません」を使います。

謝罪の時はもちろん

  • 感謝の気持ちを表したい
  • 大小、様々な頼み事をしたい
  • 先に謝っておくことで、無用なトラブルを避けたい
  • 誰かの注意を引きたい

といった、「え、それも『すみません』なの?」と言いたくなるくらい、多くの場面で「すみません」を使います。

その様はまるで、「サイコー」「サイテー」しか言わない、言えない、語彙力が残念な人のよう。
この状態を批判するつもりはありませんが、どこかモヤモヤする気持ちはあります。

「言葉を正しく用いることで、もっと豊かな人生が待っているのに」と。

日本語の美しさを見直そう

日本語には、同じことを指す違う言葉が多数、存在するという特徴があります。
大まかな意味は同じだが、少しの差を違う言葉で表現し、繊細な違いを感じ取る。
一種の芸術作品のような趣さえあります。

日本語は「生きている」言葉。
現役で活躍している以上、言葉の変化を食い止めることはできません。
とはいえ、それは言葉を崩して使っても構わないということを意味しているわけではないのです。

こういった記事を何も見ずに書き上げるくらい、私は「ことば」というものにこだわりがあるようです。
言葉にこだわりすぎることによるデメリットがあるのも、承知しています。
それでもなお、「ことば」に対してもっと思考を深め、美しい日本語を使えるようになりたい!

私の飽くなき探求の日々は、これかも続いていきます。

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この記事を書いた人

地方に住む、普通の主婦。
「オンライン秘書」という、少々、変わったお仕事をしています。

こちらのブログでは、「グランドルール」と題して
・生き方
・働き方
・人間関係
の「心地よさ」をテーマに発信しています。

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